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心を軽くする目標設定

雑談力について

新人時代、とても苦労したのが目標設定シートです。年度始めに目標設定シートを全社員が記入するのですが、これが大変苦手でした。
上長から手渡されたシートには、年度内に達成するべき成果(ゴール)や評価指標が具体的に記載されていて、私はそれを基にいつまでに、どのように成果を達成していくのか、また、不足しているスキルはいつまでにどこで身につけるのかを詳細に記入していきます。

 

今となっては、目標設定シートでじっくりと計画を練ってスタートしたほうが動きやすいのですが、入社から3年くらいは、「会社から無理矢理書かされて面倒くさい」という気持ちが沢山つまった暗い目標設定シートでした。

転機は入社4年目、もともと社内サークルでお世話になっていた方が上長になり、思い切って目標設定シートが苦手であることを打ち明けました。

目標とは「ときめき」を感じられるもの

「目標を設定する意味は、成果を確実にあげていくためのモチベーションをキープするため。
高いモチベーションをキープするためには、できるだけワクワクするようなゴールイメージの持てる目標にしたほうが良いかもね。
一度、『〜しなければならない。』『〜ねばならない。』から離れて、まずは自分自身がどんなビジネスウーマンでいたいか、どんな働き方をしたいのかなど『夢』レベルで考えてみれば?」というアドバイスをいただき、通勤電車の中で思いを巡らせました。

当時、17時半定時でしたが、毎晩22時退社がざら、困っていても一人で業務を抱え込んだり、逆に困っている人に協力できなかったり、心身ともにへとへとで土日は家で過ごす日々を送っていたので、「週に1度は定時退社をして趣味の時間を持つ。話題の本が読みたい。仕事は一人で抱え込まず、上長に相談する。また、困っている人を助けてあげたい。そのための時間も確保しておきたい。個人でもチームでも効率よく仕事がしたい。わかりやすくファイリングや情報共有したい。いらないメールや紙書類が多すぎる。職場に迷惑をかけずに思いっきり休みを満喫したい・・・」など仕事もプライベートも大小様々なレベルで「夢」があふれました。

その旨を上長に伝えたところ、しばらくは「夢」を思いついたらどんどん紙に書き出してみるように言われました。
「〜したいという願望」が目標設定スキルの基礎になるというのです。
目標設定が苦手な人は「〜したい」という思いが薄いか、自己認知が低いため、まずはそこからのスタートということでした。
そして「夢」を書き出した紙を毎日目に触れるようにすることも自己認知をあげていく上で大事と教えてくれました。

翌日から変化がありました。
まず、通勤時間が自分自身と向き合う時間になりました。
一日の終わりにどんな気持ちになっていたいか、どの仕事からやると効率が良いか、いつまでに誰に声を掛けなくてはいけないか・・・など以前はあまり考えなかった仕事の段取りについても積極的に考えている自分がいました。
「夢」を具体的に認知するだけで、良い効果があったのです。

目標設定が苦手な方は会社に提出するための目標ではなく、自分自身のモチベーションを高くキープするためのわくわくするような願望を目標に設定することからはじめてみてはいかがでしょうか?

 
 

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